未亡人になったあと、しばらくは悲しすぎて結婚指輪がつけられませんでした。
今は、大好きな指輪を右手にできるようになりました。
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大好きな指輪がつけられなくなった
夫と死別したあと、指輪がつけられなくなりました。
私は指輪が大好きだったので、プレゼントにときどき夫に指輪を買ってもらっていました。誕生石の指輪や普段使いのダイヤモンドの指輪、節目となる結婚記念日に買ってもらったものなど、全部お気に入りでした。
結婚指輪は結婚した時に買った指輪を夫が無くしてしまったので、新しくペアで買いました。ふたりでいろいろな店で見て、ダイヤモンドが並んでついている、本当にお気に入りの指輪を買いました。
[KASHIMA]KASHIMA K10WG 0.03ct ダイヤモンドリング 10
でも2度目の結婚指輪を買ってから、1年もしないうちに夫はいなくなってしまいました。
まさかそんなに早く夫と別れることになるとは思っていませんでした。
指輪を見ると悲しくてしょうがないのと、やけになって捨ててしまいそうだったので、しばらく指輪は全部まとめてクローゼットの奥にしまっていました。
誕生石の指輪をつけてみる
少し時間がたってから、やっぱり指輪が好きだったので、ひとつだけ指輪を出してみました。誕生石の指輪です。
小さめの石のファッションリングなので、未亡人ということを意識せずに普通の指輪としてつけることができました。
指輪をしまってしまう前、ダイヤモンドのファッションリングをしたことがあります。
その時期はテレビで花火の映像を見ては夫とはもう見れないと思って泣いて、街のイルミネーションを見ては、やはりもう一緒に見れないと思って泣いて、
光るものって涙腺に来るなぁ
と思っていました。
光るものが涙腺に来るのはダイヤモンドも一緒で、晴れた日に外で指輪を太陽の光にかざしてキラキラするのを見ると、夫と一緒にきれいだねと言って見ていたのを思い出して、辛くなって泣いていました。
しばらく光るものって、見ない方がいいみたい
右手からダイヤモンドがキラキラ応援してくれる
誕生石の指輪を抵抗なくつけられるようになってから、結婚指輪を出してみました。
いつもしていた左手の薬指にしたのですが、違和感がありました。
未亡人であるのに結婚指輪をしているのは、自分が
終わってしまった結婚生活にすがっている、前を向けないでいる
ということの象徴のような気がしたからです。
未亡人になった方で、旦那様が大好きでずっと結婚指輪をしている方もいらっしゃると思います。前を向きながら、そうしてる方は素敵だと思います。
でも自分の場合は、幸せだった思い出から抜け出せない人のように思えました。
あるとき左薬指にしていた結婚指輪を右手にしてみました。それまで利き手に指輪をするのはいろいろやりにくそうで抵抗がありました。
右手に指輪をしてみると、やっぱり手を使うときに違和感があって、ちょっとばかり邪魔でした。
でも、急に気分が切り替わって、新しい自分に向かっていけるような気がしました。
右手の指輪に向かって、言ってみます。
君はもう、ただのファッションリングだね
でもダイヤモンドたちはそんなことは気にせずに、キラキラと応援してくれているようです。
新しい毎日を、がんばってね!