未亡人障害という病気 薬はおいしいもの
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死別後の状態は病気と思おう
パートナーとの死別後のこの重たい気分は未亡人障害という病気というか症候群と思おうと思います。
たとえば妊娠したときは、病気ではないけれど普通の健康状態とは違うケアが必要で、つわりがあったり、おなかが大きくなったりして、9ヶ月程度で出産してもとに戻るという一般的な経過があります。
女性の更年期障害というものも、病気ではないですが頭痛やだるさ、ホットフラッシュなどいろいろな症状があり、状態がひどい場合は薬を飲んだりするわけです。
でも何年かで状態は良くなります。
パートナーとの死別後の状態も、病気ではないですが更年期障害のような対応が必要なのかな、と思います。
突然涙があふれてきたり、怒りがわいてきたり、眠れなかったり、食欲がなかったり、不安に押しつぶされそうになったり、動悸がしたり、息苦しかったり、これは未亡人症候群の症状です。
大事な人との死別後の不安定な状態のことをグリーフといい、ちゃんと名前がついています。ですがあまり知られていないのでここでは未亡人症候群と呼ぼうと思います。
更年期障害にはイソフラボン、未亡人症候群にはおいしいもの!
更年期障害や妊娠は症状や経過、どのように対応したらいいか、できることは何かだいたいわかっています。
更年期障害は数年程度で終わるのではないかと思います。
その間、症状防止には納豆や豆乳などのイソフラボンを食べたり、市販の薬を飲んだりもします。
症状がひどい場合は薬を処方されることもあるでしょう。
でも未亡人症候群の場合は、この状態がそのうち終わるのか、一生この状態なのか良くわかりません。
薬も眠れないときや食欲がないときは心療内科で処方を受けたりしますが、それ以外はありません。
気分転換も、好きだった音楽や趣味は夫と一緒に楽しんだ時間を思い出してつらくなるし、友達と会うのも素敵な旦那さまがいる人に会うのは今はつらいし、何の話で涙腺崩壊するかわからないので会って話をするのはためらわれます。
ただ、今これはだいじょうぶそうだと思えるのは、
おいしいもの
です。
おいしいものは高いものでなくていいので、コンビニスイーツやパンでもいいので、
おいしいなぁと感じながら食べるのがいいと思います。
すき焼き用の牛肉とかステーキ用のお肉なんかを取り寄せるのもいいと思います。
普段あまり食べない値段が高めのおいしそうなものも、
これはお肉ではない、薬だ
と思えば、1カ月に1回ぐらいは処方を受けてもいい気がしてきます。
今月のお薬は、ステーキにしようかな?有名パン屋さんのパンにしようかな?