大事な人を亡くした方はこの本を読んでください
大事な人を亡くした後、いろいろと本を読む方は多いのではないでしょうか。
最近私が読んだ本でとてもいいと思った本をご紹介します。
Contents
(本)悲しみを超えて
キャロル シュトーダッシャーさんの悲しみを超えてです。
大事な人を亡くした方が、どんな感情に襲われるのか、どんな風になるのか、どう対処したらいいのか
を教えてくれます。
まず第一部で死別した人がどうなるのか、
悲しみのほかに
怒り
不安
否認
アイデンティティの変化
等について説明してあります。
怒り、アイデンティティの変化について詳しく記述されている本は、ほかにあまり見ない気がします。
第二部では死別のタイプとして、
配偶者を亡くした人
親を亡くした人
子どもを亡くした人
子どものときの死別
事故死
自殺
殺人
の場合に遺された人がどうなるか、何に気をつけたらいいかが書かれています。
死別のタイプに病死がないのがちょっと不思議ですが、それは第一部やどういう関係の方を亡くしたかの部分を読めばいいのでしょう。
病気でも突然亡くなった場合は、予期していなかったこととして事故死に似ているのかもしれないと思います。
子どものときの死別はお子さんがいらっしゃる方には必要な情報なのではないかと思います。
この本は、死別を扱った本にありがちな、
著者がどうしてこのような本を書くことになったのかの説明
(著者の幼少期からの説明とか、こんなのいらないです)や、
数少ない事例について必要以上に詳しく書いてあるけど、あまり参考にならない。
ということがなく、遺された人に必要な情報がたくさん書かれています。
悲しみのどまん中を通り抜けろ
この本では、大切な人と死別した人は状況がみんなそれぞれ違うので、
回復するプロセスはみんな違う
としています。
ですが、ただ一つ、みんなに共通することとして、
悲しみを避けてはいけない
と言っています。
これからの人生を有意義に過ごすためには、
悲しみと向き合い、
悲しみのどまん中を通り抜けろ
と書いてあります。
死別直後にこの気持ちになるのは難しいと思いますが、少し回復が感じられるようになったら、この言葉を思い出してください。
悲しみに向き合える、と思ったときに少し強くなった自分が感じられると思います。
今は再版されていないので再版を希望します!
残念なことにこの本は、絶版になっていて中古のものしかありません。
私は初め、ほかの本の巻末に参考図書としてこの本があがっていたのを見て、図書館で借りました。
手元においてたびたび読むだろうと思ったので、新品で購入したかったのですが、中古しかなかったのでフリマアプリで購入しました。
本当にいい本だと思うので、再版されていないのがとても残念です。
ぜひぜひ、再版してほしいと思います。
創元社さん、どうぞよろしくお願いします!