ご飯を食べて、生ごみ捨てて、仕事に行ければそれで良し
夫との死別直後、1日1日をなんとか終えるのに精一杯でした。
タイトルの言葉はその頃自分に言い聞かせていた言葉です。
そうやって過ごしているうちに今は元気になって、もっといろんなことができるようになりましたよ。
Contents
死別直後は1日を終えるのに精一杯
死別直後からの3ヶ月ぐらいは、本当に1日1日を終えるのに精一杯でした。
朝目覚めるとまず毎日、
峰雄さんはもういないのだ、あと40年もひとりぼっちで生きていけない。
と思って、重たく暗い気持ちになりました。
食事はとれていたので簡単に作れるものを食べて仕事に行っていましたが、その時期の記憶があまりありません。
その時期にやらなくてはならない夫の供養、相続の事務作業をして、あとはしょっちゅう泣いていて、つらい、つらい、つらいと心の中でつぶやいていた気がします。
他の人と同じ空間にいるのに別の世界にいるみたい
仕事に行っても他の人と話ができなかった気がします。何が涙腺を刺激するのか分からなくて人と話すことができませんでした。
職場の人達が世間話をしているのを遠くから聞いて、世の中の人達は世間話をして普通に生きているのだと思って、とてもうらやましく、とても新鮮に感じたことを覚えています。
職場の同僚とは同じ空間、同じ部屋にいるのに、別の世界にいるような気がしました。
1枚薄いベールで隔てられているような、音がボワーンと聞こえるような、現実感のない感じでした。
最低限のことだけできればそれでOK
そんな状態だったのでその時は、最低限のことだけできればそれでOKということにしました。
何でもいいからご飯を食べて、部屋は散らかっててもいいから生ごみだけは捨てて、泣いててもいいから仕事に行ければそれでOKです。
実際にはそんなわけにはいかない場合もあると思います。
接客業であれば涙で目を腫らしているいるわけにはいかないでしょうし、仕事には締め切りやノルマがありますし、食事だって食欲がなくなってあまり食べれないかもしれません。
なので、最低限と言いますか、ぎりぎり合格点かそれに足りない、ちょっと惜しい少し残念程度でもいいのではないでしょうか。今だけはね。
そう思っていても、人には言わないほうがいいですけどね。
大切な人を亡くしたあと、その大きなマイナスを取り返そうとして、無意識のうちに頑張ってしまうことがあると思います。大切な人を亡くすというのは非常事態なので、頑張り過ぎてしまっているかもしれません。
頑張ることは悪いことではないですが、でも、今じゃない、と思います。
元気になったあと、力を出し切ればいいと思います。
なので大事な方との死別直後の方にこの言葉を贈ります。
ご飯を食べて、生ごみ捨てて、仕事に行ければそれで良し!