死別、それはいつかどちらかが通る道
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夫との突然の死別
私の夫、峰雄さんはある日突然亡くなりました。年齢は50代半ばでした。
夫はときどき体調不良で仕事を休むことがあり、そんな日はとりあえず午前中を休みにして、体調が回復すれば午後は仕事をし、回復しないときはそのままその日は休みにしたりしていました。
その日は体調が良くなくて、「午前中はとりあえず休みにするよ。」と言っていました。
夫は、午前中を休みにした日はお昼前に起きて簡単な食事を作って食べて、午後仕事をするのか休むのかメールをしてくれていました。
その日はお昼になってもメールが来なくて
「だいぶ調子が悪いのかなぁ、メール忘れてるのかな?」
などと思いながら私は仕事をしていました。
けれどその後家にいた家族から、部屋で倒れていた夫が病院に運ばれたと連絡がありました。
ひとりぼっちの生活の始まり
病院に行き夫を看取り、葬儀社に行って夫に会い、夫の勤務先、ご友人に葬儀の連絡し、なんとか葬儀を終えました。
葬儀後は日常の生活を何とかこなして行きますが、
ご夫婦で一緒に歩いている方を見ればうらやましくて、
面白い話を聞けばそれを教えてあげる相手がいなくなってしまったことが寂しくて、
当たり前に毎日そばにいてくれた夫がいないことが辛くって、
いつか訪れると思っていた
金婚式
夫の毎年の誕生日
ふたりで孫をかわいがる時間
が、もう自分には来ないのだと知って呆然として、
死別がこんなに辛いと知っていたなら、結婚なんてしなかったのに
と思うのです。
死別のこの道は、いつかはどちらかが通る道
でもやっぱり夫との毎日は楽しかったし、幸せだったと思うのです。
ひとりでずっといるよりも、ずっと充実した時間にできたと思うのです。
結婚していれば当たり前だけど、どちらかが先に亡くなって、どちらかがのこされます。
この辛い毎日も、いつかは私と夫のどちらかが通る道なのです。
思っていたより早すぎるけど、パートナーのいる人は、どちらかがみんな通る道なのです。
峰雄さんが一人のこされるのと、自分がのこされるのとどちらかを選べるとしたら、
峰雄さんをこんな辛い目に合わせるわけにはいかない
のこされたのが私で良かった
と思います。
だから、 辛いけれど、これで良かった のです。
夫が亡くなってから、まだそんなに時間がたっていません。
私は元気になろうとジタバタしている最中です。
そんな毎日の中、感じたこと、調べたことをここで書いていこうと思います。