立ち直りの経過予測
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予想外の感情くずれ
夫との死別後4カ月を過ぎて、毎日の生活の中で泣き出すことも少なくなり、だいぶ立ち直れたなーと思っていた頃、上司との仕事の打ち合わせ中に上司からいろいろ仕事上の指摘を受けていた時、急に
峰雄さんがいなくなって、私にはもう味方がいない
という言葉が頭をよぎって、急に涙があふれて来てしまいました。
私と峰雄さんは会社は違いますが同じような仕事をしていました。
私の仕事がうまくいかないとき、良くわからないときに、峰雄さんに相談したり、愚痴ったり、笑ったりしていたのです。
そして私は仕事ができる方ではありません。
自分には味方がいないということばと一緒に、長年仕事をしてきた中で人に言われた否定的な言葉をまとめて思い出してしまったのです。
涙が止まらなくなって、その日は家に帰っても1日調子が悪く、次の日の午前中まで頭痛がひどいという状態になってしまいました。
これにはまいりました。予想外でした。
それまで割と普通に生活も仕事もできていたので、自分では回復したつもりになっていて、
あたしって、回復力あるなぁ、レジリエンス高い!
ぐらいに思っていたのです。
それがこんな状態になってしまって、ほんとに
泣いてないで、ちゃんと仕事しろよ
という状態です。
夫との死別後、仕事では一人で黙々とやればいい仕事が続いていたので特に問題がないように思っていたのですが、ほかの人と話し合いながら進める仕事はまだ大丈夫ではなかったようです。
立ち直りの経過予測をしてみる
これでは困るなあ、と思ったので今後の立ち直りの予想を立ててみようと思いました。
まず、身近な人を亡くした人向けの電話相談に電話してみました。
一般的な立ち直りの経過や、ノウハウを知りたいと思ったからです。
また、遺族外来の情報があれば、教えて欲しいと思いました。
でも電話相談の結果、立ち直りの状況は人それぞれで、目安はなく、ノウハウも遺族外来の情報もなく、ただ話だけは聞いてくれるということのようでした。
一つだけ、相談員の方の話では、一周忌ごろがいちばん辛かったとおっしゃってました。
あまり情報がないのですが、少しでも目安が欲しいので、以前の記事で紹介したトミーさんの本「別れに苦しむ、あなたへ。」の中から、立ち直り経過についての記述を整理してみます。
死別後は次のような4つの時期プロセスを進んで行きます。
① ショック期:
数日から数週間程度続く
② フラッシュバック期:
死別後数週間から1、2カ月後ぐらいから起こる。
継続期間は長期間
③ 抑うつ期:
開始時期、継続期間不明
④ 受容期:
数年、人によっては10年以上
私は今はショック期ではないので、フラッシュバック期と抑うつ期といったところでしょうか。死別後まだ1年はたっていません。
トミーさんは死別後1年後ぐらいから眠れなくなったそうで、電話相談の人も1年後が一番辛かったとおっしゃっていたので、少なくとも死別後1年半から2年までは注意が必要ではないかと思います。
受容期まで数年ということなので、3年ぐらいで回復する人が多いのではないかと思います。
この3年の間、何が自分の状態を悪くするのか、対策は打てるのか、気をつけて、工夫していきたいと思います。